元サッカー日本代表FWカズの次男で総合格闘家の三浦孝太(20=BRAVE)が、31日に開催の総合格闘技RIZIN37大会(さいたまスーパーアリーナ)を欠場する。30日の計量後に体調不良となり、新型コロナウイルス感染が判明した。昨年大みそか大会のデビュー戦以来となるプロ2戦目は、けがで欠場した5月に続き、またしても持ち越しとなった。

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無念の欠場となった。30日に都内で行われた前日計量をパスした三浦は、この日の午後8時ごろに発熱と喉の痛みなどの体調不良を訴え、検査を受けたところ新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。

第11試合に予定されていたフェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)戦は中止に。大会運営を通し「試合を楽しみにしてくれていたファンの皆様、そして対戦相手のマソーニ選手、関係者の皆様、試合前日のこのタイミングで欠場および試合中止の発表となり本当に申し訳ございません」などとコメントを寄せた。

昨年の大みそかにプロデビューを果たした三浦は、今大会が2戦目だった。対戦相手のマソーニはデビュー戦で対戦予定も、新型コロナ感染拡大の影響で来日できず。同カードは、今年5月にも組まれたが、自身の首ヘルニアの影響で延期となっていた。三度目の正直となる対戦に「飽きずに戦いたいと思ってくれることに感謝したい」と話していたが、またしても幻に終わった。試合順もデビュー戦の第1試合から11試合に昇格し、父のカズも会場に応援に駆け付ける予定だった。

今年のケガを機に寝具を新調し、体のケアも入念に行ってきた。「試合をする状態に至らないとプロじゃないし、(ケガで欠場は)2度とないようにしたい」と話していた。この日の都内の感染者数は3万3466人。自身の予防対策だけでは、どうしようもないといえる状況だけに悔しさは募る。【勝部晃多】

○…欠場に追い込まれた三浦だが、前日計量では契約体重66キロに600グラム少ない65・4キロで一発クリアしていた。「若者を代表する気持ちで臨みたい」と話していたように、サッカー日本代表をほうふつとさせる青色を基調としたファイトパンツ姿で登場。フェースオフ(にらみ合い)では相手に詰め寄られ、顔と顔の距離は約5センチ程になったが、全く動じず。約20秒間、目をそらさず、じっとにらみ付けていた。気合も高まっていただけに、やりきれないコロナ禍となった。