プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が自ら選出の歴代パウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)を披露した。11日、エディオンアリーナ大阪で開催されたWOWOWエキサイトマッチ・リングサイトSPイン大阪に出演。ボクシングマニアを自称する村田が1位に選出したのは意外にも!? 現役ボクサーだった。

現WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(33=英国)を歴代トップのPFPに選んだ村田は「フューリーは倒れたとしてもすぐに立ち上がって戦う。彼はヘビー級なのに動けるし、倒せるし、タフネスさがある。やはりヘビー級の1番が(歴代)1番だと思う」と断言。フューリーは4月23日、英ロンドンで開催されたWBC世界同級暫定王者ディリアン・ホワイト(34=英国)との団体内王座統一戦に6回TKO勝利し、現役引退を口にしていたが「もう誰も(フューリーの)引退を信じていない。おおかみ中年ですよ」とジョーク交じりに現役続行を期待した。

なお自身は4月9日のIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との2団体王座統一戦で9回TKO負けを喫し、今後について「白紙」としている。この日は12年ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダルを獲得してから10年目の区切りの記念日だったが、進退について態度を保留。「気持ちは日々、揺れ動いています。爆弾発言? それはないです」と苦笑していた。

なお村田が選出した歴代PFPトップ5は次の通り。

<1>タイソン・フューリー(現WBC世界ヘビー級王者)

<2>アーロン・プライヤー(元WBA、IBF世界スーパーライト級王者)

<3>ロイ・ジョーンズJr.(元世界4階級制覇王者)

<4>カルロス・モンソン(元WBA、WBC世界ミドル級王者)

<5>フロイド・メイウェザー(元世界5階級制覇王者)