米プロレスのオール・エリート・レスリング(AEW)のトニー・カーン社長兼GMが7日(日本時間8日)、米ニューヨーク州バッファーで開催されたAEWダイナマイト大会で映像で登場。CMパンクの保持するAEWヘビー級王座、ケニー・オメガ、ヤングバックス(マット、ニックのジャクソン兄弟)組の保持するAEW6人タッグ王座(AEWトリオ王座)を空位にしたと発表した。「空位にすることを余儀なくされた」とだけ説明し、その理由については言及しなかった。

4日(日本時間5日)のAEWのPPVオールアウト大会で、CMパンクは王者ジョン・モクスリーを下してAEWヘビー級王座に返り咲き、オメガ、ヤングバックス組はトーナメント決勝を制し、初代AEWトリオ王座を獲得していた。

複数の米専門メディアによると、PPVオールアウト大会終了後の会見で、CMパンクがAEW副社長でもあるオメガ、ヤングバックスの言動に不満を持っていることを明かし「無責任な副社長たち」などと痛烈に批判。その後のバックステージでCMパンク側とオメガ側で口論、衝突が起こったという。この事態を受け、まずオメガ、ヤングバックスらが規律違反で一定期間の出場停止処分を受けたとされている。

一方、CMパンクはモクスリーとの王座戦で負傷し「深刻なケガ」のために手術が必要だという。AEWの大会オープニング映像からCMパンクが外されており、オメガ側との衝突に関しては出場停止処分か解雇の可能性があるという。なおこの日のダイナマイト大会前には選手、レフェリー、コーチ、リングアナ、スタッフによる緊急ミーティングが開催。クリス・ジェリコ、モクスリー、ブライアン・ダニエルソンが主導したミーティングだったという。