プロボクシング元東洋太平洋スーパーフライ級王者赤穂亮(36=横浜光)が12月3日に前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)と対戦することが17日、発表された。9月のEドリン・ダブドン(フィリピン)に1回TKO勝ちして以来、約3カ月ぶりのリングで現WBO世界バンタム級2位カシメロと拳をまじえる。

熱望していた世界ランカーとの対決が決まった赤穂は同日、都内のホテルで会見。「燃えています。この試合が勝っても負けても最後になってもいいという気持ち。おそらく普通に勝てると思います」と静かに燃えた。

カシメロについて赤穂は「単純に自分に(スタイルが)近いところも感じますし、1番かみあう。研究しやすい相手だと思う。特にディフェンスが柔らかい。今までひらめきが多かったが、研究してみようと思っている」と、通常以上に動画チェックしているという。

12年12月、WBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太に挑戦、15年8月にはプンルアン・ソーシンユー(タイ)とのWBO世界バンタム級王座決定戦に臨むなど2度の世界挑戦経験がある。今回はノンタイトル戦ではあるものの、18日から栃木・芳賀町で強化合宿を予定。過去の世界戦と同じモードでカシメロ戦に備える。

元WBO世界スーパーフェザー級王者でTBプロモーションの伊藤雅雪代表(31)によるプロモーター業の“デビュー戦”で、韓国の統合型リゾート「パラダイスシティ」を舞台にした大きなイベントとなる。赤穂は「彼に勝てれば認められると思った。世界戦と同じぐらい大事な試合」と気合を入れ直していた。