RIZINにも参戦経験ある“令和のワンダーボーイ”木下憂朔(ゆうさく=22)がUFCデビュー戦で敗退した。アダム・フューギット(34=米国)とのウエルター級5分3回に臨み、1回4分36秒、TKO負けを喫した。ケージ際の攻防で押し込まれてスタミナを削られると、左ストレートでダウンを許した。グラウンドでも劣勢となり、最後は左拳、左ひじの連打を浴びてレフェリーストップとなった。

昨年8月にUFCデイナ・ホワイト社長による選手スカウトを目的とした大会、コンテンダーシリーズで、5戦無敗のジョゼ・エンヒッキ(ブラジル)に3回TKO勝ちし、UFCとの契約権を獲得。日本人初のコンテンダーシリーズ出身のUFC戦士となった。

このフューキット戦メインカードの1つとして組まれた。試合前会見で木下は「ワクワクしてる。コンテンダーシリーズの結果をみての試合順だと思う。期待以上にフィニッシュをみせたい。KOを狙う」と気合を入れてオクタゴン(金網)に入ったものの、UFCウエルター級の「壁」は厚かった。