プロボクシング元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37=帝拳)が28日、都内のホテルで現役引退会見に臨んだ。プロボクサー村田の引退を正式表明し「悔いはボクシングをやってきたトレーニングでは思うところはあります。これが必要だった、部分部分はあります。それが悔いというのならそれがありますが、すべての自分のロングショットをみて総括すれば悔いはないです」とキッパリと言った。

12年ロンドン五輪ボクシング男子同級金メダルを獲得し、日本初の五輪金メダリストでプロ世界王者となった村田は2月16日、所属ジムの本田明彦会長(75)に正式な引退意向を伝えて了承され、3月中に引退会見する予定となっていた。22年4月に臨んだ世界ミドル級最強と言われるゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とのWBAスーパー、IBF世界同級王座統一戦での9回TKO負けがラストマッチとなった。

 

◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。伏見中1年で競技開始。南京都高(現京都広学館高)で高校5冠。東洋大で04年全日本選手権ミドル級で優勝など。11年世界選手権銀メダル、12年ロンドン五輪で日本人48年ぶりの金メダルを獲得。アマ戦績は119勝(89KO・RSC)19敗。13年8月にプロデビューし、17年10月、WBA世界ミドル級王座を獲得。日本人で初めて五輪金メダリストがプロ世界王者となった。プロ戦績は16勝(13KO)3敗。身長183センチの右ボクサーファイター。