プロボクシング元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37=帝拳)が28日、都内のホテルで現役引退会見に臨んだ。記者会見後の主な一問一答は次の通り。

    ◇    ◇    ◇

-引退後もボクシングに携わるのか

村田 間接的には。どっぷりではないが。それは、まったくこの業界を拒否するわけではなく、受けた恩恵は返していけばいいですし。ずっと捕らわれているのも違うかなと。

-ボクシング以外の仕事も取り組む

村田 もちろん。どこまでできるか分からないけれど可能性は探っているので。可能性を広げるために英語や勉強をしている。もし(他業界に)出ていった時に『よーいドン』だと遅いと思う。

-引退発表までにボクシング人生を振り返ったか

村田 振り返ることはない。記者の方に聞かれたらありましたけど。夜空とか外を眺めながら自分のボクシング人生を振り返ることはまったくなかった。

-今後は何ができる

村田 したいこと、できることは違う。自分のしたいことあってもできることは少ない。これから『1年生』としてやりたい。ボクシングのピラミッドの頂点にいくと、この先は横に(人が)少ない。ここは難しい。僕もそこにきた。この(他業界の)ピラミッドの上の人たちはくっつきやすいので、こういうつながりだからと違う業界にジャンプしても…。僕自身は(ピラミッドの)山を降りて一からやるつもりでないと(他業界の)山は登れないと思っている。まだ実際、降りていない。それが成功して、そういう経験を今後(の選手)に伝えられる、役立てられると思う。

-今後のスケジュールは

村田 なんだかんだ決まっている。那須川天心の試合は(ゲスト解説で)入っている。

-今後の所属は

村田 フリーです。自分自身の会社はあります。

-負けを受け入れる

村田 負けを受け入れると語弊がありますが、この結果を受け入れる。拒否しているわけでなく、消化するという受け入れは時間がかかりますし。負けた試合をWOWOWさんで見返し、もっと練習しておけば良かったとかものすごくありました。『たら、れば』を考えればたくさんある。もっとチャレンジすればどうなるかとかありましたが、それが直接、もう1回(現役続行)となったことは1度もなかった。(現役続行の)比重が重くなったこともなかった。(おわり)

【関連記事】村田諒太「人を結果だけで見ていないと感じた」本田会長との思い出/一問一答1