現役助産師の女子プロボクサーで、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が結婚したことが24日、分かった。お相手はAKB前田敦子似の会社員の一般男性(30)。今年の元日に婚姻届を提出した。

 助産師、ボクシング世界王者に、主婦という肩書が加わった。富樫はAKBのあっちゃん似で6歳下の夫について「ボクシングが好きな方で話も合う。結婚して良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 これまでボクシングと助産師の活動で、充実感を得ていたが、適齢期を迎え「子供が欲しい。結婚がしたい」と考えが変わった。助産師として500人以上の子供を取り上げ、誕生の喜びに立ち会ってきた。昨年の東日本大震災を経て、結婚願望はさらに増した。同年6月、もともと知人だったボクシング好きの会社員と意気投合。結婚を前提に交際を始めた。

 新婚生活は、助産師の仕事とボクシングの練習の合間、1日1時間程度しかない。それでも「夫も仕事を頑張っている。家ではホッとさせてあげたい」と、わずかな時間で料理をつくるなど、主婦業をこなしている。

 ボクシングでは春にもIBF同級王者と王座統一戦を懸け対戦するプランがある。プライベートでは出産が目標。「子供ができたら、ボクシング界初の産休を取ろうかな。まずは早く統一戦を実現したい」と今後の「3足のわらじ」に意欲を見せていた。