注目の小兵力士、東幕下6枚目炎鵬(23=宮城野)が“因縁の戦い”を制し、18年を白星で滑り出した。先場所、序の口デビューからの連勝を21で止められた常幸龍に対し、素早い動きで右腰の後ろにはりつき、土俵を割らせた。「初日はいつでも緊張しますけど、いいスタートが切れました」と声を弾ませた。

 先場所は19センチの身長差がある相手に対し、立ち合いから左から潜りに行って、抱えられて何もできなかった。「今日は勝っても負けても、立ち合いで真っすぐいくことを考えていました。いいところが取れましたね」と反省を生かした。

 成績次第で十両が手に届く位置まできた。「まだまだ1つ1つです」と言いながら、気持ちは前向きだ。「先場所あたりから横綱(白鵬)に『チャンスがある時に(十両に)上がらないとダメだぞ』と言われていますから」。髪はもう、まげを結える長さになってきた。「(まげは)3月(春場所)です。(初土俵から)ちょうど1年なんで」。関取になるタイミングと重なったら「最高ですね」と笑った。