野田聖子女性活躍担当相は6日の記者会見で、大相撲春巡業で救命処置に当たった女性に対し土俵から下りるよう場内放送が流れた問題での日本相撲協会の対応は不適切だとの認識を示した。協会自身が不適切だったと謝罪したことに触れ「その通りだ」と述べた。

 土俵上で倒れた京都府舞鶴市長に対し女性が心臓マッサージなどの救命処置に当たっていたことに関し「医療従事者が救命活動をするのは至極当たり前だ」とし、相撲協会の判断を疑問視した。

 土俵の「女人禁制」を守ってきた伝統に関連し、山の神の怒りを理由にトンネル工事現場に女性は入れないと言われた自身の経験を紹介し「相撲協会が今回の事例を受け、どう歩んでいくか決めればいい」と協会自ら対応するよう求めた。