元横綱大鵬(故人)の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が、2連勝した。西序二段9枚目の威光(玉ノ井)を立ち合いから四つに組んで攻め、土俵際で粘られたが慎重に間合いをはかり寄り倒した。

 7連勝で序ノ口優勝した春場所から無敗が続く。それでも「足がそんなに前に出なかった。体が軽すぎて。気持ちは入っているのに、乗ってこないような。場所では初めてです」と、やや戸惑った表情を浮かべた。

 前日は夜9時半に就寝し、朝6時起床。ふだんからテレビを見る習慣はなく、息抜きは寝ることという。部屋での仕事も「余計なことを考えずにできるようになってきた」と慣れてきたようだ。取材中に時折、せき込む場面もあったが、「体調は問題ない」と言う。

次の取組へ向け、いつも以上に体を動かして修正して臨むという。観客もまばらな館内から、ひときわ大きな声援を浴びる存在。「声が聞こえるとうれしい。励みになります」と発奮材料にして3連勝を狙う。