日本相撲協会が29日、九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。旧貴乃花部屋出身の小結貴景勝(22)が、転属先となった福岡・篠栗町の千賀ノ浦部屋で会見に臨んだ。元貴乃花親方(元横綱)の教えを胸に心機一転、新師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)のもと新関脇への意欲を燃やした。

貴景勝に迷いや不安はなかった。「千賀ノ浦部屋の力士として頑張るだけ。マイナスに考えることは1つもない。千賀ノ浦親方のもとで頑張っていくと腹の中で決めている」。視線を真っすぐに、千賀ノ浦親方の隣で堂々と言い切った。

新師匠についていく決意を示したが当然、元貴乃花親方の存在は心の中に居続けている。「力士とはどういう姿勢であるべきかを常に指導してもらった。相撲はもちろん、生活面や行動面など。それは今後もやっていきたい」。14年秋場所から4年間教わった、元貴乃花親方イズムを忘れるわけはなかった。加えて、千賀ノ浦親方の指導も吸収して「関脇に上がりたい」と、新関脇を見据えた。

今月1日付に、元貴乃花親方の日本相撲協会退職により所属先が変更。3日から28日まで行われた秋巡業に参加していたため、千賀ノ浦部屋での稽古や生活は今場所からとなる。それでも「もう迷うことはない。どうやって番付を上げられるかしか考えていない」と本場所へ集中している。

今日30日に旧貴乃花部屋の力士らが転属して初めて、全員そろっての稽古が行われる。貴景勝は「隆の勝と毎日やれるのはプラス」と楽しみにし、千賀ノ浦親方は「バンバンやっていきたい」と鼻息を荒くした。11月1、2日には、場所前に加入が決まった二所ノ関一門の連合稽古にも参加予定。旧貴乃花部屋での教えを胸にしながら、千賀ノ浦部屋で新たな1歩を踏み出す。【佐々木隆史】