日本相撲協会は19日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、相撲界の暴力根絶へ、コンプライアンス委員会の19日付での施行を決めた。

協会の暴力禁止規定によると、暴力の定義は「身体に対し不当な有形力(物理的な攻撃)を加えることをいう」と記されている。一方で「稽古・取組における正当業務行為と認められるものは、暴力に当たらない」とも記述。稽古中、稽古以外を問わず、道具を用いての暴力、多数が共同しての暴力などを禁止行為として挙げている。

また、5つの一門でそれぞれ、コンプライアンス担当年寄を1人ずつ設けた。内部の通報窓口を増やすことで、相談しやすい環境をつくるという。

委員会の以下の9人で組織される。

委員長 青沼隆之(前名古屋高等検察庁検事長、弁護士)

委員 安倍嘉人(元東京高等裁判所長官、弁護士)

〃  神津カンナ(作家・エッセイスト)

部長 鏡山親方(元関脇多賀竜、危機管理部長)

〈一門の委員〉

出羽海一門 出来山親方(元関脇出羽の花)

二所ノ関一門 西岩親方(元関脇若の里)

時津風一門 勝ノ浦親方(元前頭起利錦)

高砂一門 東関親方(元前頭潮丸)

伊勢ケ浜一門 大島親方(元関脇魁輝)