新大関貴景勝とこの日対戦予定だった関脇栃ノ心(31=春日野)はこの日の朝稽古後、貴景勝の再休場について「痛いんでしょうね」と心中を思いやった。

自分も新大関だった昨年名古屋場所で右足親指付け根の靱帯(じんたい)を痛め、途中休場した。また、貴景勝と同じ右膝内側側副靱帯(じんたい)を13年名古屋場所で断裂し、4場所連続の長期休場に追い込まれ、番付を西前頭11枚目から西幕下55枚目まで落とした経験もある。他人ごとではない。「わかるよ。でも、つらいけど耐えるしかしょうがないでしょう。やっぱりケガは怖いね。誰もケガをしたくてするわけじゃないもんな」と神妙な面持ちで語った。

貴景勝の再休場で、この日の取組は不戦勝となる。先場所の大関陥落から、今場所10勝で返り咲きを狙う立場で言えば、労せずして8勝目を手にすることになった。10日目以降の6番で2勝すればいい状況だ。「あんまり考えてない。1番ずつ? そう」と話していた。