大相撲夏巡業が25日、東京・千代田区の商業施設「KITTE」で行われ、人気力士の前頭炎鵬(24=宮城野)が、観客による質問で返答に窮した。

この日、同じ石川県出身の前頭遠藤(28=追手風)とのトークショーに参加。観客による質問コーナーで「大きくなるために何を食べているか」と問われると、168センチ、98キロと小兵の炎鵬は「僕は(関取で)1番小さいので言えることはない…」と肩身を狭くした。さらに別の観客から「お相撲さんはどうしてそんなに大きいの」と質問され、遠藤が「食って寝てるからです」とひょうひょうとして答える傍ら、炎鵬は「僕は大きくないので…」と小声で話し、観客から笑いが起こった。

この日で夏巡業の全日程が終了。5月の夏場所で新入幕を果たした炎鵬にとっては、幕内として初めての巡業だった。右肩の治療などにより十分な稽古は行えなかったが「稽古は思うとおりできなかったけど、各地の空気を吸うことができた」とリフレッシュした様子。26日には秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の番付が発表され、兄弟子石浦の返り入幕が濃厚。横綱白鵬の土俵入りを、宮城野部屋力士だけで行う可能性がある。角界屈指の人気力士となった炎鵬は「そうなったら自分の務めをしっかり果たしたい」と、笑顔で話した。