大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)が23日、AbemaTV放送の「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~」にリモートで生出演した。24日初日予定だった夏場所が中止となり、接触を伴う稽古は自粛中だといい「こんなにぶつからないのは不思議な感じ。早くぶつかりたいという気持ちがある。本場所で不安はあるかもしれないけど、体は覚えていると思う」と率直な気持ちを語った。

現在はウエートトレーニングやゴムチューブを使った運動で、体を鍛えているという。協会が無観客での実施を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)を意識しつつ「3日やって1日休む。4日やって1日休んでと、オーバーワークにならないようにしている」と稽古パターンを明かした。

放送中に集まった、視聴者からの質問にも答えた。「対戦したい過去の名力士は誰ですか」という問いに「双葉山関ですよ」と尊敬の念を抱いている双葉山を挙げた。そして横綱土俵入りの際には、双葉山と大鵬の両横綱の土俵入りを参考にしていると明かした。「双葉山関の四股の踏み方、徳俵でそんきょする所。大鵬関は四股を踏むときに沈むのをマネしている。沈むとバランスが取れるんですよ」と話した。横綱に昇進して10年以上たつが、横綱土俵入りを「1回もうまくいったと思ったことはない」と話し、出演者を驚かせた。