小結高安が関脇照ノ富士と大関経験者同士の1敗対決を制し、単独トップに立った。

立ち合い、右からおっつけながら左を差し込んだ高安が右もねじ入れてもろ差し。右からの下手投げで崩し、そのまま体を寄せて寄り切った。過去11勝7敗と合口は悪くなかった相手に完勝。大混戦の場所で最初の大一番を乗り越えた。

大関朝乃山は大栄翔に敗れ、連敗で3敗に後退。2敗勢もこの日に敗れた照ノ富士、千代の国の2人だけと混迷を深めてきた。

十両の宇良と炎鵬の注目の業師対決は、宇良が物言いがつく際どい相撲を押し倒しで制した。


8日目の取組模様を写真で振り返ります。


大相撲春場所 全取組詳細


白鵬が右膝の内視鏡手術、7月場所で進退懸ける意向


幕内


大栄翔(3勝5敗)押し倒し朝乃山(5勝3敗)

先場所優勝の大栄翔が初連勝「自分の力伝えられた」

朝乃山が完敗で3敗目「一方的に負けましたね」

☆大栄翔「しっかり当たれて自分の力を伝えられた。その後の攻めが良かった。いい相撲が一番出ると気持ち的に優位になる。そういう面では自信にもなる。しっかりここから乗っていけるように、1日1日集中していけたらいい」

朝乃山を押し出しで破る大栄翔(撮影・野上伸悟)
朝乃山を押し出しで破る大栄翔(撮影・野上伸悟)
土俵際で朝乃山(左)をのど輪で追い込む大栄翔(撮影・河田真司)
土俵際で朝乃山(左)をのど輪で追い込む大栄翔(撮影・河田真司)
大栄翔に押し倒しで敗れ、土俵下の立川親方(左)にぶつかる朝乃山(撮影・河田真司)
大栄翔に押し倒しで敗れ、土俵下の立川親方(左)にぶつかる朝乃山(撮影・河田真司)
大栄翔(手前)に押し倒しで敗れた朝乃山(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)に押し倒しで敗れた朝乃山(撮影・鈴木正人)

貴景勝(5勝3敗)押し出し妙義龍(5勝3敗)

貴景勝白星、連敗許さず後半戦「感覚に任せ」引かず

☆貴景勝「今日は今日、また一生懸命やるだけ。また明日も集中してやれればと思っている。(引かない意識があったかという問いに)感覚に任せてやっている。そういう気持ちが出ていたかも分からない。(後半戦に向けて)まだ残り半分あるので、ここまでの成績は関係ない。また明日から集中してやっていきたい」

貴景勝(右)に押し出しで敗れる妙義龍(撮影・河田真司)
貴景勝(右)に押し出しで敗れる妙義龍(撮影・河田真司)

正代(4勝4敗)寄り切り霧馬山(3勝5敗)

正代「落ち着いて取れるように」連勝で星を五分戻す

霧馬山「悔しくない」激しく動くも大関連破ならず

☆正代「左が入って組み止めたので、何とか攻められた。まだまだバタバタしているので、落ち着いて取れるようにしたい。(3大関安泰がないが)後半の疲れもたまってくると思うので、まずはけががないように相撲を取れたらと思う」

霧馬山(右)の突っ張りを耐える正代(撮影・野上伸悟)
霧馬山(右)の突っ張りを耐える正代(撮影・野上伸悟)
霧馬山(手前左)を寄り切りで破る正代(撮影・鈴木正人)
霧馬山(手前左)を寄り切りで破る正代(撮影・鈴木正人)

明生(5勝3敗)押し出し隆の勝(5勝3敗)
隆の勝(手前)のど輪をこらえる明生(撮影・野上伸悟)
隆の勝(手前)のど輪をこらえる明生(撮影・野上伸悟)

照ノ富士(6勝2敗)寄り切り高安(7勝1敗)

高安が初単独首位「明日に集中」悲願初Vへ1日一番

照ノ富士が高安に敗れ2敗 優勝争いから1歩後退

高安-照ノ富士1敗同士の対決/八角理事長が解説

☆高安「しっかり当たって前に出ようと思っていた。立ち合いもよかったし右も深く入った。後はじっくり相撲が取れました。(単独首位に立ち)また明日の相撲に集中して、気は抜かないでやりたい。明日もいい内容で取っていきたい」

照ノ富士(左)を押し出しで破った高安(撮影・野上伸悟)
照ノ富士(左)を押し出しで破った高安(撮影・野上伸悟)

宝富士(1勝7敗)押し出し御嶽海(4勝4敗)

若隆景(4勝4敗)押し出し阿武咲(2勝6敗)

☆若隆景「先に攻められたので良かった。勝っているときはいい相撲を取れていると思う」

阿武咲(左)を押し出しで破る若隆景(撮影・河田真司)
阿武咲(左)を押し出しで破る若隆景(撮影・河田真司)

北勝富士(5勝3敗)勇み足志摩ノ海(2勝6敗)

完勝思いきや…北勝富士が痛恨の勇み足「甘かった」

☆志摩ノ海(物言いがつき北勝富士の勇み足で白星を挙げ)「負けたなと思って、また明日から頑張ろうと思ったていたら物言いがついた。あれ? と。全然何が起こったか分からなかった」

★北勝富士(勇み足で3敗目)「詰めが甘かった。俵で滑ってしまった。最後きっちり土俵際を決めるのを見直して頑張ります」

北勝富士(右)の勇み足で志摩ノ海の白星(撮影・鈴木正人)
北勝富士(右)の勇み足で志摩ノ海の白星(撮影・鈴木正人)

琴ノ若(3勝5敗)肩透かし隠岐の海(2勝6敗)
隠岐の海(右)を肩すかしで破る琴ノ若(撮影・鈴木正人)
隠岐の海(右)を肩すかしで破る琴ノ若(撮影・鈴木正人)

遠藤(4勝4敗)押し出し(3勝5敗)

千代の国(6勝2敗)小手投げ逸ノ城(5勝3敗)

★千代の国「ダメですね。突き放していきたかった。(星の意識は)それは特にないです。(後半戦へ)変わらず1日一番なので、集中して頑張る」


玉鷲(5勝3敗)突き出し豊昇龍(4勝4敗)
豊昇龍(右)を攻める玉鷲(撮影・鈴木正人)
豊昇龍(右)を攻める玉鷲(撮影・鈴木正人)

栃ノ心(3勝5敗)引き落とし翠富士(3勝5敗)

照強(5勝3敗)押し出し翔猿(5勝3敗)

★翔猿「ちょっと見ていってしまった。(最後は)予想外でした。引き続き集中して頑張るだけです」

翔猿(右)を攻める照強(撮影・鈴木正人)
翔猿(右)を攻める照強(撮影・鈴木正人)

英乃海(4勝4敗)寄り切り竜電(3勝5敗)

★英乃海「差し負けた。左をしつこく差された。前みつを取られるが嫌すぎて、腰が引けてしまった」


千代大龍(4勝4敗)叩き込み琴恵光(5勝3敗)
琴恵光(左)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・河田真司)
琴恵光(左)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・河田真司)

剣翔(3勝5敗)突き落とし碧山(4勝4敗)

明瀬山(4勝4敗)寄り切り大奄美(4勝4敗)

☆大奄美「左上手がとれてよかったです。まだ自分の相撲がとれていない。自分の相撲がとれるよう頑張りたい」

★明瀬山(相手の大奄美は)「もともと苦手の力士。(前半戦を終えて)後半しっかり相撲を取れるように準備していく」


豊山(3勝5敗)押し倒し千代翔馬(5勝3敗)

☆豊山(千代翔馬が)「何をしてくるか分からない相手なので、前に圧力をかけうようと思った。(後半戦へ)前半の分も挽回できるように集中して頑張りたい」

千代翔馬(右)を押し倒しで破った豊山(撮影・鈴木正人)
千代翔馬(右)を押し倒しで破った豊山(撮影・鈴木正人)

魁聖(4勝4敗)上手投げ千代ノ皇(5勝3敗)
魁聖(左)を上手投げで破る千代ノ皇(撮影・河田真司)
魁聖(左)を上手投げで破る千代ノ皇(撮影・河田真司)

十両


炎鵬(6勝2敗)押し倒し宇良(6勝2敗)

宇良-炎鵬、業師対決は物言いの末に/写真リプレー

注目業師対決は宇良に軍配!炎鵬は「雰囲気あった」

炎鵬「あーくそっ!」“小兵対決”宇良に敗れ感情

土俵際で炎鵬(左)を攻める宇良(撮影・河田真司)
土俵際で炎鵬(左)を攻める宇良(撮影・河田真司)
土俵際で炎鵬(左)を攻める宇良(撮影・河田真司)
土俵際で炎鵬(左)を攻める宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(左)を押し倒しで破る宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(左)を押し倒しで破る宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(左)を押し倒しで破る宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(左)を押し倒しで破る宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(左)を押し倒しで破る宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(左)を押し倒しで破る宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(奥)を押し倒し、白房下の竹縄親方に飛び込む宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(奥)を押し倒し、白房下の竹縄親方に飛び込む宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(奥)を押し倒し、白房下の竹縄親方に飛び込む宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(奥)を押し倒し、白房下の竹縄親方に飛び込む宇良(撮影・河田真司)
炎鵬(右)を押し倒しで破る宇良。審判は竹縄親方(撮影・鈴木正人)
炎鵬(右)を押し倒しで破る宇良。審判は竹縄親方(撮影・鈴木正人)
炎鵬(右)を押し倒しで破る宇良。審判は竹縄親方(撮影・鈴木正人)
炎鵬(右)を押し倒しで破る宇良。審判は竹縄親方(撮影・鈴木正人)
炎鵬との取組で物言いが付き協議する審判団を見つめる宇良(左)(撮影・鈴木正人)
炎鵬との取組で物言いが付き協議する審判団を見つめる宇良(左)(撮影・鈴木正人)
宇良に押し倒され、険しい表情を浮かべる炎鵬(撮影・河田真司)
宇良に押し倒され、険しい表情を浮かべる炎鵬(撮影・河田真司)

序二段


松木(0勝4敗)上手投げ華吹(1勝3敗)

50歳華吹が今場所初白星、16歳松木に上手投げ

松木(下)を上手投げで破る華吹(撮影・河田真司)
松木(下)を上手投げで破る華吹(撮影・河田真司)
松木を上手投げで破り、勝ち名乗りを受ける華吹(撮影・河田真司)
松木を上手投げで破り、勝ち名乗りを受ける華吹(撮影・河田真司)