日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が、7月の名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)開催に向けて大村秀章愛知県知事と河村たかし名古屋市長から、前向きな返事をもらっていると明かした。

9日、報道陣による電話取材に応じ、「担当の方々が知事と市長から『歓迎します』という言葉を頂いているそうです」と話した。協会は1日に理事会を開き、7月場所を名古屋市のドルフィンズアリーナで開催する方針であることを決めていた。

史上初の無観客開催となった昨年3月の春場所以来となる地方場所開催への期待が高まる中、全国での新型コロナウイルス感染拡大の波は止まらない。むしろ増加傾向が見られ、東京都では「まん延防止等重点措置」が適用される見通しとなった。これを受けて協会は、各部屋に対して新たな行動指針を通達するという。芝田山広報部長は「飲食関係は21時までOKだったけど、まん延防止策が出るので、お酒は19時、飲食も20時ということになる。そういう風に書き直して出す予定」と通達内容を明かした。

この日は、協会執行部による定例会議を開いたというが、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)開催に向けては「影響的なものは今のところ出ていません。従来通りに開催に向けて準備をしていくということ」と大きな問題はないという。一方で「感染者数が増えてきて政府がどういう指針を出していくかにもよる。感染予防には十分注意して臨まないといけない。まだまだ先、本当に長い戦い」と引き締めた。