照ノ富士は止められない-。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が、優勝争いのトップを独走する大関照ノ富士を絶賛した。

「勢いを考えると、全勝も見えてくるんじゃないかな。誰が止めるか、見当たらないくらい。完璧なくらい完璧、今日の相撲を見ると」

10日目を終え、照ノ富士は10連勝。この日は、東前頭4枚目の霧馬山を下した。左を差してから右上手を取り、左のど輪で相手の体を起こし、何もさせずに寄り切った。

立ち合いから的確な手さばきで相手を追い詰める取り口に対し、八角理事長は「霧馬山がやりたかったことを、照ノ富士がやった。相手の力を出させない理論相撲。厳しい相撲を取った。精神的に油断もない」と褒めたたえた。

優勝争いは、勝ちっ放しの照ノ富士を、大関貴景勝と平幕の遠藤が2敗で追う展開となっている。