十両は西2枚目の宇良(28=木瀬)が、12勝3敗で初優勝を飾った。

武将山を左の足取りから右を差して寄り切り。その後の土俵で、3敗で並んでいた千代ノ皇が敗れ、優勝が決まった。「うれしいです。最後までけがをせず、相撲をとれたことがよかった」と振り返った。

前日14日目の取組後には「優勝には縁がないんで、ハイ。いつも(優勝を)言われるが、基本的にはできないと思っている。そこはこだわってないですね」と話していたが、見事に優勝を飾った。

来場所は幕内復帰が確実で、上位進出も望める。「(大けがで)なかばずっとあきらめていたが、すごく運がよくて1度関取に戻れたらと思って復帰した。まさか幕内までとは思っていなかった」。序二段まで落ちて地獄を見た。はい上がってきた精神力で、今度は幕内の土俵をわかせる。

◆西2枚目。本名・宇良和輝。大阪府寝屋川市生まれ。15年春場所初土俵。176センチ、143キロ。得意は押し、足取り。