大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ=愛知県体育館)の番付が21日、発表された。

夏場所、東前頭筆頭で9勝をあげ、2場所連続技能賞の若隆景(26=荒汐)が、新小結に昇進を果たした。祖父が元小結の若葉山。その地位をさらに超えていく意気込みをオンライン会見で語った。

-心境は

若隆景(以下若) あらためてうれしい気持ちも大きいが気が引き締まる思い。(祖父を)ひとつの目標にしていた。達成できたのはうれしい。

-祖父との思い出は

若 相撲をはじめた小学校の時に亡くなっている。病気をしてからの思い出しかないが、2歳の頃はよく旅行に行っていたそう。(祖父の力士像について)足取り名人と言われていたのは聞かされていた。すごいなという思いはあります。(墓前には)また落ち着いて報告しにいきたいと思います。(祖父は)喜んでくれると思います。

-福島からは玉乃島以来20年ぶり

若 福島出身力士としてうれしいです。相撲で活躍して恩返ししたい気持ち。年々、ふるさとへの思いは強くなっています。

-4年で新三役

若 自分でもびっくりするぐらい。イメージより、とにかく一生懸命やって上がろうと。体が大きくなってきたのもよかったと思う。立ち合いしっかり当たって、前に出る相撲がとれてきたのがよかったと思う。稽古場からしっかり前に出る相撲を大切にしてきた。

-連続技能賞はおっつけ

若 評価してもらったのは自分でもうれしく思っている。自信にもつながります。

-新入幕直後にけが

若 けがをして十両に戻ったが、また頑張ろうという気持ちになった。

◇◇荒汐親方に

-心境は

荒汐親方 率直にうれしいです。2、3年ぐらい一緒に稽古した時期もあった。先代がよく稽古させた。人の3倍ぐらい。充実した稽古ができた。かなり稽古しているし、相撲をとった後もトレーニング。かなり充実している。一生懸命やっていれば、こういう結果につながる。

-相撲内容のよさは

荒汐親方 体が小さいんで、立ち合いでどんどん前に出られる相撲がとれている。2年ぶりの名古屋。名古屋は暑いんで、今までと変わらず稽古して、最後まで変わらず15日間取り切ってほしい。

-次の目標

荒汐親方 まだ上がある。そこを目指して頑張ってほしい。

◇◇若隆景に

-先代の指導は

若 アマとは全然違った。プロになって稽古が全然違うと思った。(稽古での工夫は)一生懸命やるだけですね。体小さいんで四股、すり足、てっぽうを毎日、コツコツやるだけでした。

-体を大きくしたい

若 (130キロから)もうひとまわりぐらい。少しずつ増やしていきたい。

-名古屋では

若 下から上に攻め上げる相撲をとっていきたい。(上位戦)大関相手とか、自分の相撲がとれた時は通用するという自信も得た。まずは勝ち越して三役に定着できるよう頑張りたいです。

-白鵬へのイメージは

若 すごい横綱なんで、思い切って自分の相撲をとりたいと思います。自信とかは分からないです。上位の力士とやるのは楽しみです。

-ライバルは

若 特にはっきりだれかを意識しているというのはないです。

-師匠から見た性格は

荒汐親方 3兄弟で性格違うが、若隆景はまじめで稽古場でも一生懸命やっている。そこが結果につながっていると思う。

-部屋頭として

若 みんなを引っ張っていく気持ちで。稽古場からしっかりやっていきたい。

-五輪で東洋大出身選手も

若 (競泳の)萩野選手とは何度か。同年代の選手頑張っているのは気になっている。

-おっつけの改良は

若 いや、日々改良はないです。下から攻めるという相撲を意識しています。