東前頭11枚目魁聖(34=友綱)が、思わぬ形で6勝目を挙げ、勝ち越しに向けて踏みとどまった。

21場所ぶりに幕内復帰した人気力士の宇良との一番。肩越しで上手を取ったが、相手得意の「居反り」から出し投げを食らって前に崩れ落ちた。行司軍配は宇良に上がったが物言いがつき、協議の結果、宇良が魁聖のまげをつかんでいたため、宇良の反則負けとなった。

まげをつかまれた感触について、魁聖は「感触はあった。初めて引っ張られたから『あれっ?』と思って」と説明。場内説明の間は「反則負けって審判が言ったときに『え~』となって『すみません』と言いたかったですね。でかいのと小さいのがやると、みんな小さいのを応援しちゃいますからね」と苦笑いを浮かべた。

宇良には過去2度の対戦でいずれも敗れていた。居反りについては「あれは食いますね。まわしがっちりつかんだのに前に出ようとしたときにびゅっとやられた。何とか残れた」と振り返った。