大関貴景勝に早くも土がついた。小結明生との一番。立ち合いから一気に攻め込んだ土俵際、突き落としにバッタリ両手をついた。
一方の大関正代は業師の宇良を一方的に押し出し、2連勝とした。
大横綱大鵬の孫、新入幕の東前頭18枚目・王鵬は琴恵光を突き落とし、初日から2連勝を飾った。差されて立ち合いの出足こそ止められたが、落ち着いた取り口で白星を重ねた。
先場所11勝で大関とりの足固めにしたい関脇御嶽海は、重い逸ノ城にまわしを与えず、強烈な左おっつけから押し出して2連勝。
横綱照ノ富士は若隆景の挑戦を寄せ付けず、小手投げで2連勝を飾った。
2日目の取り組み模様を写真で振り返ります。
【若乃花の目】元気な若手が前に出て横綱が締める 理想的な新年初日の土俵
幕内土俵入り
琴恵光(1勝1敗) | ● | 突き落とし | ○ | 王鵬(2勝0敗) |
☆王鵬「突き落としという形になったけど、引く気はなかった。正面で相撲が取れたのがよかった。(十両の時と比べて)朝稽古が終わってだいぶ時間がある。休める時は休んで、いい気持ちで場所に来れている」
魁聖(1勝1敗) | ○ | 寄り切り | ● | 剣翔(0勝2敗) |
若元春(1勝1敗) | ● | はたき込み | ○ | 碧山(1勝1敗) |
★若元春「相手(碧山)は体も大きいので押し負けないように思い切りいったんですけど。(物言いも)自分が手を突いたし、(相手の)かかとが見える位置だったんで。はたかれたけど前に出る相撲がとれたし、次につながると思います」
栃ノ心(1勝1敗) | ● | 寄り切り | ○ | 一山本(1勝1敗) |
千代丸(1勝1敗) | ○ | 突き落とし | ● | 豊山(1勝1敗) |
☆千代丸「早めに初日が出たのはよかったが、内容は悪かったので。突っ張っていくにしろ、四つでも攻めきりたかった。引いて勝つよりは、そういう相撲をとりたかった」
琴ノ若(2勝0敗) | ○ | はたき込み | ● | 千代大龍(0勝2敗) |
☆琴ノ若「(初日から2連勝に)今出せるものをしっかり出し切ってやろうと思っているだけなので。毎場所、目標は勝ち越すこと。その上、2桁勝てるよう思い切っていければ」
佐田の海(1勝1敗) | ● | 下手投げ | ○ | 石浦(2勝0敗) |
照強(1勝1敗) | ○ | 押し出し | ● | 天空海(0勝2敗) |
千代の国(0勝2敗) | ● | 寄り切り | ○ | 妙義龍(2勝0敗) |
志摩ノ海(0勝2敗) | ● | 押し出し | ○ | 翔猿(2勝0敗) |
豊昇龍(1勝1敗) | ● | 押し出し | ○ | 宝富士(1勝1敗) |
阿炎(2勝0敗) | ○ | 押し出し | ● | 千代翔馬(0勝2敗) |
隠岐の海(0勝2敗) | ● | 引き落とし | ○ | 阿武咲(2勝0敗) |
北勝富士(1勝1敗) | ○ | 上手出し投げ | ● | 遠藤(1勝1敗) |
玉鷲(2勝0敗) | ○ | 突き出し | ● | 大栄翔(0勝2敗) |
☆玉鷲「最初は待っただったけど、しっかり気持ち入れて当たって自分の相撲を取れた。(後半は)疲れがたまってどうなるか分からないので、元気なうちにいい相撲を取っていきたい」
御嶽海(2勝0敗) | ○ | 押し出し | ● | 逸ノ城(1勝1敗) |
☆御嶽海「立ち合い押し込まれたけど、頭を上げずに下から攻めたことが良かった。(連勝発進)ここまでいつも通りだと思うので、しっかり白星をつなげて気持ちよく進めたい。いい緊張感でやっています」
霧馬山(0勝2敗) | ● | 肩透かし | ○ | 隆の勝(1勝1敗) |
貴景勝(1勝1敗) | ● | 突き落とし | ○ | 明生(1勝1敗) |
宇良(0勝2敗) | ● | 押し出し | ○ | 正代(2勝0敗) |
照ノ富士(2勝0敗) | ○ | 小手投げ | ● | 若隆景(0勝2敗) |
☆照ノ富士 正面においていこうと思っていました。落ち着いてやれたんじゃないかと思います。(昨年秋場所13日目から20連勝)特に考えてもない。別にそういうことにこだわっているわけじゃないので。