元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、東前頭18枚目の王鵬(21=大嶽)が、大関経験者の西前頭15枚目栃ノ心に完勝した。新入幕の今場所。6日目を終えて4勝2敗となった。

立ち合いで栃ノ心に前まわしを取られたが、構わずに出た。土俵際まで押し込むと左四つ、右上手で辛抱強く寄り切り。「つかまってしまったけど、前傾姿勢は崩れていなかった」。怪力を誇る栃ノ心を相手に、自信となる1勝。「めちゃくちゃ重かったです」と口も滑らかだった。

今場所は初日から3連勝発進だったが、4日目から2連敗。昨年11月の九州場所では9連勝から4連敗を喫しただけに「連敗はクセになっている。(先場所)4連敗して気持ちは楽だった」と経験を糧にした。

幕内デビューの場所だが、気持ちよく相撲を取っているという。「毎日楽しく相撲を取っている。気持ちがいい。気分がいい」と、大舞台を楽しんで白星を積み重ねる。