小結大栄翔(28=追手風)は、現状に甘んじることなく高みを目指す覚悟を示した。3日、報道陣の電話取材に応じ、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)に向け「定着と考えていたら、ダメだと思う。やっぱり上を目指してやっていく。勝ち越し以上を目指したい」と話した。

先場所では8勝7敗と勝ち越し。今場所で2場所ぶりに三役に復帰するが「いつもと変わらない気持ちでいる」。自身の課題について「やっぱり連敗をしないようすることが大事。しっかり一番、一番は本当に大事に集中していきたい」と語った。

2020年4月に通い始めた日大大学院を今年3月に修了した。「相撲界のことをメインにして、ファミリービジネスとつなげて書いた」修士論文は実に40ページ以上に及び、担当教授からも高評価を受けた。2年間の学業を通じて「相撲界も入門して師匠からいろいろ学んだことを引き継ぐが、同じようなことが会社にもあった。自分も継ぐことになったら、今の師匠の教えを継いでいきたい」。その上で「簡単ではないんですけど、やっぱり確実に自分のためにはなる。意欲がある人はぜひやってほしい」と呼びかけていた。

【関連記事】大相撲ニュース一覧>>