大関正代(30=時津風)は、東前頭2枚目の霧馬山(26=陸奥)に寄り切りで敗れた。先場所に続く黒星発進。「先場所初日から崩れていたので、できればもう少し鋭く当たりたかった」と肩を落とした。

立ち合いから霧馬山の鋭い当たりに劣勢を強いられた。右へ逃れて状態を立て直そうとしたが、寄り切りで敗れた。脳裏によぎったのは、かど番だった先場所の序盤。東前頭筆頭の大栄翔に初日に敗れ、そこから4連敗。中盤に盛り返して9勝6敗と勝ち越したが、「だいぶ苦しい思いをしたので、意識しすぎたかもしれない」と険しい表情を見せた。

この日は不二家から贈呈された「ペコちゃん」があしらわれた化粧まわしを締めて土俵入り行った。同じく不二家から贈呈された「ポコちゃん」がデザインされた化粧まわしを締めた弟弟子の豊山(28=時津風)とともに熱い視線を浴びた。正代は「素晴らしい化粧まわしをいただいたので、今までの場所以上に勝ちたい気持ちが強くなっている」と話していたが、肝心の白星は手にすることができなかった。

2日目(9日)は初日に大関貴景勝を破った西前頭2枚目琴ノ若と対戦する。初日の負けを「あんまり考えすぎないように集中していきたい」と気持ちを切り替えていた。