平幕の「全勝対決」は幕内最軽量117キロの翠富士(26=伊勢ケ浜)に軍配が上がった。

177キロと体重差60キロの高安と対戦。低い立ち合いから右から強烈におっつけ、「肩すかしぎみにいったのが決まった」という突き落としで高安を土俵にはわせた。

「自分は小さいんで下から当たっていく意識を持っている」。小兵だからと立ち合いで小細工することなく真っ向勝負。前回対戦では高安の圧力に屈したが、「(相手得意のかち上げも)うちの部屋は横綱(照ノ富士)の圧力がすごいんで。怖さはない」と言い切る。

同じく全勝中だった大栄翔は若元春に敗れ、土つかずはただ一人。ストレート給金にも王手をかけた。「常に優勝したいと思っているけど、そううまくはいかないんで」。連勝の重圧もなく、勝負の残り8日間に突入する。

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