新大関霧馬山改め霧島が誕生した。日本相撲協会が31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開催し、関脇霧馬山(27=陸奥)の大関昇進を全会一致で承認した。伝達式後の会見で師匠である陸奥親方(元大関霧島)の現役時代のしこ名を継承し、名古屋場所から「霧島」と改名することも明かされた。同親方は「継いでくれるなら、こんなうれしいことはない」と喜んだ。一問一答は以下の通り。

 

-いつ頃から「霧島」を継がせたいと思っていたか

陸奥親方 最近ですよ。周りから「もし三役、大関に上がったら名前をあげないのか?」と言われて、そういうのもあるかなと思いました。「いらない」と言われる心配も思っていましたが、継いでくれるなら、こんなうれしいことはないです。

-今場所の霧馬山の活躍について

陸奥親方 私と一緒で、ほとんどあまり注目されてなかった。(当時は)あんまり重圧というか、緊張感が自分もそんなになかった。本人も多分、その辺も逆によかったかなと思います。前半はやっぱり引いたり、受けたりとあんまり良い相撲は取れてなかった。やっぱりちょっと緊張してるのかなという気もしましたけど、後半戦になって自分の相撲が取れるようになった。

-親方が決めたという口上のいきさつは

陸奥親方 (本人は)「あまり難しいことは言えません」と言うので、じゃあどうするかと話し合った。稽古しかないよなという話をして、稽古のことだけは入れた。(口上に)それを言うとどうしてもやらないといけなくなるわけですから、私は良いと思った。これからも今までもそうですけど、稽古を今まで以上に頑張ればもう一つ上(横綱)も夢じゃない。最後はやっぱり一番稽古した人が、一番上に行くと思ってますから、そこに尽きます。

-どんな大関になってほしい

陸奥親方 あまり自分の型というのは、まだないと思う。こういう状況になったら、もう安心して見ていられるなというような自分の型も覚えてほしい。まだ見ててもちょっと相撲が悪いな、軽いなというのがある。その辺をちょっと力強くなってくれれば、楽しみかなと思います。

-稽古場の木札。大関の所に名前が載っている

霧馬山改め霧島(以降は霧) 今、初めて見ました。かっこいいですね。

-鶴竜親方の断髪式の前に大関に上がると言っていた

霧 場所が始める前にそういう約束をした。始まったら前半はちょっとダラダラして、約束を守らなかったらちょっと恥ずかしいなとも思いながらやってた。最後は約束通りできた。

-下の名も「鉄雄」から「鉄力(てつお)」に改名。下の名に「力」を入れた理由は

陸奥親方 力強く相撲を取ってもらいたい。部屋にも良い先輩の横綱鶴竜がいます。鶴竜もそこまで行くには大変な努力をしていたと思う。その辺も教えてもらって、頑張ってほしい。