新大関の琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)が、三役以上では一番乗りとなる勝ち越しを決め、トップと2差の2敗を守った。埼玉栄高の後輩で、稽古で何度も手合わせし、互いに手の内を知る王鵬に左からのおっつけ、いなしと技を駆使して主導権を握った。最後はもろ差しを許しながらも圧力をかけて寄り切った。「集中していた。体は動いている。白星をつなげることが1番」と、5連勝に胸を張った。
06年夏場所の白鵬以来、18年ぶりとなる新大関優勝の可能性は十分だ。無敗は新入幕の尊富士。今後は上位陣との対戦が予想され、勝ち続けるのは容易ではない。何よりも11日目は、自身が直接対決。負ければ残り4日間で3差をつけられ、逆転は極めて厳しくなるが、逆に勝てば一気に1差。逆転優勝が現実味を増す。三役以上で2敗は1人だが「そんなことは考えても仕方ない。まずはしっかり明日の準備をしたい」。新大関らしからぬ風格まで漂い始めた。

