大相撲で新入幕を決めた白熊(25=二所ノ関)が、弟弟子の関脇大の里との幕内での優勝決定戦という壮大な目標を掲げた。日本相撲協会は26日、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表。7月の名古屋場所で十両優勝した白熊は、東前頭16枚目に番付を上げ、茨城・阿見町の部屋で新入幕会見を行った。中学からの後輩で仲の良い大の里の活躍に「追いつきたい」と気迫十分。同部屋が唯一、対戦できる優勝決定戦の夢を打ち明けた。新入幕は阿武剋(24=阿武松)と2人だった。
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もちっとした色白の肌と癒やし系の笑顔から名付けられた白熊が、突如、牙をむいた。標的となったのは中学から日体大まで、アマチュア時代から常に1学年後輩の弟弟子、大の里。対戦したい力士を問われ「大の里と優勝決定戦でやりたい」と即答。他の部屋で対戦したい力士は「いない」。幕内では97年九州場所で大関貴ノ浪が横綱貴乃花を破って以来となる、同部屋力士による優勝決定戦という、歴史的一番を夢見る。
普段から仲が良く、大の里が誘う形で本場所中はほぼ毎日、一緒に食事に出掛ける。大の里からの呼び名は長く「優太先輩(本名は高橋優太)」だったが、最近は「白熊さん」と、ちょっといじられている。その中で11年前から続く、かわいい後輩が夏場所で史上最速優勝。「1日でも少しでも早く追いつきたい」と、追いかけるべき“標的”という意識に変わり、次第に対戦したい思いとなった。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「今の10倍は稽古しないとダメ」と奮起を促した。一方で「6月ぐらいから稽古量が倍ぐらいになった」と、意識の高まりが十両優勝になったと分析。伸びしろに期待する。白熊は「まだ上に、もっと上に行ける」と力説。幕内屈指の珍名力士が大暴れを誓った。【高田文太】

