東幕下4枚目の宮城(25=中村)が、勝ち越しを決めて来場所の新十両昇進の権利を得た。十両土俵で東十両11枚目の大奄美(追手風)と初顔合わせ。171センチ、116キロの自身に対し、相手は185センチ、191キロと、身長で14センチ、体重で75キロも大きな相手を寄り切った。立ち合いですぐに、相手の左を手繰って体を密着。もろ差しの有利な体勢をつくると、相手に肩越しの上手に手をかけられた。それでも前に出続けて4勝3敗とする白星を手にし、胸を張った。
取組後は、駆けつけた師匠の中村親方(元関脇嘉風)に「おめでとう!」と祝福され、ガッチリと握手を交わした。宮城は「勝ち負けを考えず、どうなってもいいので、とにかく前に出ることを考えていた。上手を取られた時に『まずい』と思ったけど、最後まで落ち着いて取れた。(中村)親方に誘われて入門して、親方を信じてきてよかった」と、勝ち越しをかみしめながら振り返った。
自己最高位の西幕下2枚目だった先場所は、同じく3勝3敗からの七番相撲に敗れて負け越した。その時は「めちゃくちゃ緊張していた」という。だが、この日は「緊張はしたけど、勝ちたい、勝ちたいと欲を出すことはなかった。親方に言われてきた、サイコロの目のように、何が出てもいいように準備してきた」と、さまざまなことに対応できる準備をしてきたという自信が、緊張をほぐしたといい、精神面の成長を実感している様子だった。
新十両に昇進するかどうかは、十両で星を伸ばしていない力士、幕下上位で他に星を伸ばしている力士の成績次第で、微妙なところだ。それだけに「ここからは、僕がどうこうできるものではないので、あとは結果を待つだけ。上がりたいですね」と、本音も漏らした。今場所後の29日に行われる、来場所の番付編成会議の結果、新十両を果たしていれば、同日中に吉報が届き、新十両会見が開かれるのが慣例。人事を尽くして天命を待つ。嘉陽、友風の十両2人に続き、関取となることを、夢見ていた。

