日本相撲協会は9日、夏場所(11日初日、両国国技館)の懸賞申し込み総数が2916本と発表した。同じ両国国技館で行われた、1月の初場所の2955本と、同等の申し込みがあった。
今場所から、取組後の力士が現金で受け取る懸賞袋の中身が、従来の3万円から1万円になることも発表された。従来は懸賞分だけで、約7000万円もの現金を管理していた協会担当者側も、受け取った力士側も、持ち歩く際などのセキュリティー面を考慮したことが、変更の大きな理由。また、懸賞本数が年々、増加傾向にある中で、1袋に3万円ずつ詰める手作業の煩雑さも増しており、担当者の負担軽減も理由にあるようだ。また、懸賞本数が増えていることで、実質、受け取る現金は、数年前と比べても大差なくなっていることなども、一律1万円となった理由の1つだという。
懸賞の手取り1本6万円は変わないが、これまでは給与とは別の口座に、現金支給の3万円を差し引いた、1本3万円が振り込まれていた。これが1本5万円振り込まれることになる。原則、この懸賞の現金支給分を差し引いた分が振り込まれる口座は、例えば引退後に遅れて支払い義務が発生した税金などに対応できるように、設置されたといわれる。所定の手続きを踏めば、引き落とすことも可能。ただ、割合が高くなった分、自然と積立額が増える力士も多くなる見込みで、スーツを仕立てたり、全国をあいさつ回りしたりと、何かと必要経費がかかる引退後の安心感も増した格好だ。
今場所の懸賞は、力士指定では大関大の里の310本がダントツだった。綱とりへの期待感に後押しされ、2位で横綱豊昇龍の158本の2倍近く人気が集中した。3位は大関琴桜で145本。王鵬の126本、欧勝馬の120本、翠富士の113本、霧島の109本が続き、ここまでが100本超えとなった。新規は15社。先場所で初の三賞となる敢闘賞を受賞した沖縄県出身の前頭美ノ海指定で、那覇市で不動産業などを展開するファンスタイルも含まれる。沖縄県の企業が懸賞をかけるのは、この10年ほどではなく、担当者によると珍しいという。

