大相撲の聖地、東京・両国国技館で、新横綱大の里(24=二所ノ関)が大歓声で迎えられた。5月31日、両国国技館で行われた尾車親方(元前頭琴恵光)の引退相撲に参加。土俵入りに際して「新横綱」とアナウンスされ、西の花道から入場すると、7~8割程度埋め尽くした会場に、主役の尾車親方を上回る、この日一番の大歓声が起きた。前日30日、明治神宮での奉納土俵入りは、雷雨のため一般には非公開。聖地で、相撲ファンの前で、初めて披露した雲竜型で沸かせた。

「昨日(明治神宮)とはちょっと違う。これが本当の形。これから体も慣れてくるので、勉強していきたい」と、この先何年、十何年も務めるかもしれない、両国国技館での横綱土俵入りの1歩目をかみしめた。直前に同じ雲竜型の豊昇龍が、1つ1つの所作にじっくり時間をかけ、1分35秒で終えたのに対し、大の里は1分21秒。14秒も早いことが特色となるのか、同様に時間をかけるのか。土俵入りでも、ファンには今後の楽しみが増えた格好だ。

結びの一番の取組では、豊昇龍を寄り切って“横綱初白星”も挙げた。「たくさんの歓声をいただいてうれしい。来場所が大事になってくる」。目指す大横綱への第1歩。この日訪れたファンを歴史の証人とするためにも、本場所での活躍を誓った。【高田文太】