大相撲の元前頭藤ノ川で東海学園大教授の服部祐兒(はっとり・ゆうじ)さんが6日午前5時43分に、肝臓がんのため大阪・茨木市内の病院で死去したことが分かった。64歳だった。親しい関係者によると「最近は自宅で過ごしていたのですが容体が急変した」という。通夜は8日、告別式は9日に執り行われる。
23年夏に背中の痛みを訴え、脊髄の手術を受けたが回復せず、その後、盲腸がんであることが検査により判明。同11月に再び手術を受け、抗がん剤治療なども続けていたが、肝臓にも転移。大阪や愛知で治療などを行っていた。昨年9月まではオンラインで相撲関連の会議などに参加していたものの、今年5月以降は自宅で完全静養していた。
服部さんは1960年(昭35)8月20日生まれ、愛知・大府市出身。東海高から同志社大へと進学した。高校時代に全国総体(インターハイ)制覇、大学時代は学生横綱、アマ横綱など主要タイトル17冠を獲得してアマ最強と言われ、83年に伊勢ノ海部屋に入門。83年春場所で初土俵を踏むと、193センチの長身を生かした左四つの相撲で強さを示して順調に85年に幕内に昇進したが、けがの影響で87年に26歳で引退。最高位は前頭3枚目だった。
大相撲の世界には残らずアマ相撲の指導者を目指し、筑波大の大学院で体育学修士の学位を得た。東海学園大で相撲部を創設し、監督などを経て、現在は同大経営学部経営学科の教授を務めていた。日本相撲連盟の評議員としても相撲普及に尽力していた。

