大相撲で初土俵以来、1718回連続出場の歴代最長記録を更新中の「鉄人」前頭玉鷲(40=片男波)が、若手のように稽古で気を吐いた。
6日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた、二所ノ関一門の連合稽古に参加。秋場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて一門の関取衆16人が集結する中、玉鷲は計11番で9勝2敗と、番数も勝率も上位だった。先場所優勝の前頭琴勝峰を、立ち合いから一気に押し出して5連勝したところで、疲労がたまって勝ち残りせずに土俵を退いた。
稽古後、計11番取ったと報道陣から伝えられると「えっ、11番!? バカじゃん(笑い)」と、自身も驚いていた。当初は、これほどの番数をこなすつもりは「全然なかった」という。ただ「久しぶりに稽古して、だんだん熱くなってきちゃった」と、持ち前の闘争本能に火がついたようだ。
26日間に及んだ夏巡業は、終盤、8月20日の青森市巡業から「変形性腰椎症、急性腰痛症」の診断書を提出し、途中休場していた。だが、この日の連合稽古で関取衆最年長とは思えない、はつらつとした動きと気力を披露。秋場所は、勝ち越せば、かねて目標に掲げていた三役返り咲きを、最年長で更新することが濃厚な東前頭筆頭。初土俵以来の連続出場記録の継続はもちろん、最年長三役も可能性が高いと思わせる、熱のこもった稽古だった。

