大関経験者で西十両4枚目の朝乃山(31=高砂)は、2年ぶりに出場した九州場所で手痛い黒星発進となった。東十両5枚目の羽出山の突き、押しに対抗し、まわしにこだわらずに押して出た。1度は土俵際まで押し込みながらも残され、反撃されて押し出された。先場所が初顔合わせで、その時は、まわしにこだわらずに攻めて勝ちきっていただけに「組み止められなくても、押していこうと思っていた。うまく押し込んでいけたけど残られた。あそこで腹を押していれば。初日だったので勝ちたかった」と、悔しそうな表情で話した。

昨年の九州場所は、左膝の大けがの影響で長期離脱中だった。黒星発進とはいえ、九州場所は「食べ物もおいしいし、変わらず温かい声援をいただける」と、悪い印象はないという。「早々に1敗したので気楽にいきます。明日はやってくるので、1日1番の気持ちで取りきりたい」。今場所10勝以上で、再入幕の可能性が出てくるだけに、2日目からの仕切り直しを誓っていた。

また、この日は、富山県出身の自身と同じ北陸地方、石川県出身の元小結遠藤が引退会見した。3学年上で、同じ学生相撲出身という共通項もあり「大学のころから強かった。大学の時も、新入幕で初顔合わせした時も、何もできずに完敗。技術がすごかった。(けんか四つの相手に)右を差せなかったし、まわしを切る技術もすごかった。柔らかさがあるのに技術がすごいから、取りにくかった」と、敬意を表して話し、引退を惜しんでいた。

全取組結果