東十両13枚目の島津海(29=放駒)が、先代師匠の元大関若嶋津で元二所ノ関親方の日高六男さんの訃報に大粒の涙を流した。
この日は錦木(伊勢ノ海)に寄り切りで敗れ、3日目から7連敗。取組後、取材に応じて「気持ちの整理がついていない。師匠が定年してからも自分の…」と言葉を振り絞ると、涙が止まらなくなった。
「(先代師匠の存在は)一番の原動力だった。引いて勝つなら、前に出て負けろと稽古場で言われていた。これからも師匠の言葉を胸に、頑張っていきたい」
同じ鹿児島県種子島出身の元大関若嶋津は引退後、松ケ根親方を襲名し、中学生だった自らをスカウトしてくれた。
松ケ根部屋に入門し、その後は放駒部屋所属になったが、先代師匠からしこ名などを受け継いだ島津海にとっては、今も“師匠”だ。
「温かくて愛のある人で、どんな時も前向きな言葉をかけていただいた」
先代師匠が亡くなった15日は偶然、締め込みを黄色から若嶋津の代名詞だった緑色に変更していた。
「締め込みの色を変えただけと思われるかもしれないが、最後は(師匠と)つながっていると思ったし、縁を感じた」
7場所ぶりに十両に復帰した今場所は、2勝7敗で後がない。残り6番へ「(白星を)届けられるように頑張ります」
自己最高位は前頭12枚目の29歳は、涙をふいて10日目に向かう。

