今月15日に肺炎のため69歳で亡くなった、元大関若嶋津で元二所ノ関親方の日高六男(ひだか・むつお)さんの通夜が23日、千葉・市川市内で営まれた。
元横綱若乃花の花田虎上さん、二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)、湊川親方(元大関貴景勝)、横綱大の里ら約400人が参列。土俵や軍配をあしらった祭壇の上には、21年に撮影された笑顔の遺影が飾られた。長女愛里さんの結婚式を前に撮影した、黒紋付き姿だった。
参列者を元歌手のみづえ夫人ら遺族が見送り、参列者は一様に悲しみの表情を浮かべた。父の元大関貴ノ花が、日高さんの兄弟子にあたる花田さんは「あんな優しい親方はいない。常に笑顔でいてくれるし、人の悪口を聞いたことがない」と、故人の人柄に敬意を表した。大名跡を受け継いだ二所ノ関親方は「若い時から、よく食事に連れていってもらって本当にかわいがってもらった。さみしい気持ち」と故人をしのんだ。
棺には故人が愛用したスーツ、緑色のネクタイ、長男と長女の手紙などが納められた。おしどり夫婦として知られ、みづえ夫人はあふれる思いを手紙に込め、まだ書き終えていないという。「南海の黒ひょう」の愛称でファンに愛された人気力士は、家族や相撲界の後進に愛を振りまき、天国へと旅立つ。【高田文太】

