AKB48の「こじまこ」こと小嶋真子(21)は、ストレートな本音が気持ちいい女の子だ。先日、ぱちんこの新機種「ぱちんこAKB48-3 誇りの丘」記者発表会に、加藤玲奈(21)と出席したときのこと。メインビジュアルのポスター撮影で着た衣装について聞かれ、こう答えた。

「本当にいやだ~。私は(加藤と)違って、本当は見せたくないです。恥ずかしい」

会見場に、どっと笑いが起きた。それもそのはず。小嶋の衣装は、ロボットをイメージした箱状の着ぐるみだった。魔法少女の衣装を着た加藤や、赤ずきんちゃんの渡辺麻友(既に卒業)とは、似ても似つかないもの。撮影が行われた当時の小嶋は、どちらかというと王道アイドルの後継者的なポジションだった。バラエティー担当メンバーなら、確実に「おいしい」と思う衣装だろうが、個人的には小嶋が少し気の毒な気もした。

会場には、製作に関わった関係者も多数いたが、そんな人たちの前でも小嶋の本音トークは止まらなかった。司会者から、計算が得意なスーパーコンピューターの着ぐるみだと説明されても、「計算はまったく得意じゃないです。見当違いですよ。何で私ロボットなんですか?」と、執拗に食い下がった。自分を起用してくれた「スポンサー」の前で文句を言いまくっているわけだから、会場の雰囲気が微妙な感じになってもおかしくない。ところが、そうならなかったのは、小嶋が終始、笑顔だったからだろう。

最後には、「ロボット姿も最初で最後だと思うので、楽しんでほしいです」と開き直っていた。ニコニコと笑いながら-。アイドルの笑顔というものは、あらゆる雰囲気や印象を一変させる魔法のようなものだと、あらためて感じた出来事だった。