AKB48峯岸みなみ(28)が、05年12月8日に同劇場がオープンしてから5651日、約15年半のアイドル人生に終止符を打った。

峯岸 卒業コンサートではやれなかった曲をいれました。昔から応援してくれている方に喜んでもらえたり、劇場だからこそできる曲を詰め込みました。

デビューから4カ月後、グループで初めて“センター”という位置付けがされ、前田敦子のバックダンサー役だったユニット曲「渚のCHERRY」では“初めて”センターを務めた。他にも、劇場公演でセンターを務めてきた「逆転王子様」などを披露した。

中盤には、同じ1期生の小嶋陽菜(33)高橋みなみ(30)が、22日の卒業コンサート(横浜・ぴあアリーナMM)に続いて登場。「ノースリーブス」として「君しか」や「ペディキュアday」もパフォーマンス。高橋は「本当にたくさんの人に見守られて良かった。卒業おめでとう!」とねぎらった。

峯岸はドレス姿で、ファンに涙ながらに感謝のスピーチもした。

峯岸 AKB48に入って、15年。良いことばかりではありませんでしたが、どんな時にもこの劇場が私の支えになっていて…。学校で嫌なことがあって、公演で歌に心を打たれて泣きながら公演をやった時もあったし、メンバーとぎくしゃくしたまま立った日もありました。すごくたくさんの方から否定されて、人前に立つのが怖くなった時も、この場所だけは自分が存在していいような…そんな気持ちでいさせてくれました。

劇場ではうそはつけません。今日ダメだったと思う日もあったり、良くできたと思った日もありました。プロとしては許されないけど、そんなばらつきもあって、ファンの皆さんにはお見通しなんだとビックリする時もありました。この劇場にもう立てなくなると思ったら、すごく寂しくて…。不安もあるんですけど、たくさんのものを、たくさんの方にもらってきたから、卒業しても一生掛けて恩返ししたいと思っています。

私はアイドルとして立派ではなかったけど、一緒に歌って泣いてくれるメンバーや、すてきな衣装やステージを用意してくれるスタッフの皆さん、応援してくれる皆さんに会えただけで、人としては間違っていなかったと、これから強く生きる自信になります。AKB48の峯岸みなみを支えてくれて、ありがとうございました。

さらに、秋元康総合プロデューサーから「とうとう峯岸まで卒業か…。1番いろいろなことがあった末っ子を嫁に出すよう。卒業コンサートにあれだけ卒業生が集まり、ビデオメッセージが寄せられたのも、決して腐らず、仲間を祝福してきた優しさの持ち主だから。君の優しさがAKB48を1つにしてくれました。これからの活躍を期待しています」と手紙も送られた。

最後はインディーズデビュー曲「桜の花びらたち」を披露。峯岸は「本当にAKB48で良かった! という一言に尽きます。これからもAKB48の応援をよろしくお願いします!」と話し、慣れ親しんだステージを後にした。