たかみなは政治家に転身すべし!!

 ジャーナリスト田原総一朗氏(80)が9日、日刊スポーツの取材に応じ、前日8日にAKB48からの1年後の卒業を発表した高橋みなみ(23)に選挙立候補を勧めた。23歳でまだ被選挙権はないが、AKB48ファン&たかみな推しの田原氏は、そのスピーチ力と統率力を絶賛。近い将来、自民、民主など各政党による争奪戦を予測した。

 田原氏は、ファンとして高橋の卒業宣言に理解を示した。「残念ですが、独立してからの活躍を楽しみにしている。今後は総監督をどうするのか、ということを考えて、1年先に決めたと思う」。

 高名なジャーナリストでありながら、田原氏は孫ほど年の離れた高橋を強く推してきた。アイドルとしての魅力に加え、大人数グループをまとめ上げる統率力に感銘を受けているからだ。「総監督として、場を仕切る力、メンバーを励ます力は、(総合プロデューサーの)秋元さんも頼りにしていた」。秋元氏も「たかみなは政治家になった方がいい」と話していたといい、この日も田原氏は「私もまったく同意見。その気持ちは今も変わらないです」と言った。

 あるとき、テレビ番組でその願望を本人に直接伝えたところ、高橋が突然、演説を始めたという。「『今の日本をこう変えていきたい』という抱負でした。それは、見事なものだった。政治家の資質があると思いました」と述懐する。

 高橋には、ソロ歌手になる夢がある。田原氏はそれも理解しつつ、統率力、若者へのカリスマ性、スピーチ力を兼ね備える高橋を、どの政党も選挙候補者としてオファーすると予測した。「各党が黙っていないでしょう。自民も民主も、ああいった人材は欲しいんじゃないか」。

 高橋はまだ23歳。衆院選での被選挙権を得る2年後以降、各政党による争奪戦が繰り広げられ、高橋が再び大きな決断をする時が来るかもしれない。【森本隆】

 ◆被選挙権

 公職選挙法10条で年齢が定められている。衆院選は、選挙期日(投票日)で満25歳以上、参院選は満30歳以上。地方選は、都道府県知事選が満30歳以上、都道府県議選、市区町村長選、市区町村議選が25歳以上。