これまで首都圏のコンビニなどで発売する新聞で連載中の「坂道の火曜日」が、今日1日から、全国にお届けする芸能面で拡大リニューアルすることになりました。その記念すべき第1回に登場するのは日向坂46小坂菜緒(17)です。明日2日発売の新曲「こんなに好きになっちゃっていいの?」で、デビューから3作連続でセンターを務めます。11月には初主演映画「恐怖人形」が公開。新進気鋭の17歳が、大股で歩みを進めます。

笑顔で拳を突き出す日向坂46小坂菜緒(撮影・滝沢徹郎)
笑顔で拳を突き出す日向坂46小坂菜緒(撮影・滝沢徹郎)

「こんなに好きになっちゃっていいの?」は、片思いを描いた切ない楽曲だ。「今までのシングルは一人称が『僕』でしたが、今回は『私』で、女性目線。好きな気持ちを伝えられずにどんどんあふれていくっていう歌詞で、激しい爆発的なダンスで感情を表現しています」と説明する。

今年3月発売のデビューシングル「キュン」、7月発売の2枚目シングル「ドレミソラシド」でセンターを務め、グループを代表する存在だ。「1作目、2作目は、自信を持ってできずに不完全燃焼の部分がありました。やり残したことがたくさんある」と反省する。もっとも「あまり出さないですけど、すごく負けず嫌いなので…。今回は、もうやるしかないぞ、って気持ちです。弱った自分を見せずに、強い女性でいたいです」と決意も新たにした。

「恐怖人形」では、怪しいパーティーに参加し、事件に巻き込まれていく女子大生を演じる。「最初は、本当に私が映画に主演? と驚いたし、不安で縮こまっていました。でも現場でいろんな方と話すにつれて、最終的には撮影が終わるのが寂しいくらい大好きな作品になりました」と振り返った。

映画の撮影中には、渡邉美穂(19)や丹生明里(18)らメンバーたちから連絡をもらったという。テレビ東京系「日向坂で会いましょう」の収録に参加できなかった日もあったが、「宮田(愛萌)が収録の合間にみんなが映っている動画を送ってくれて、私も雰囲気を感じることができました。みんなが心強かったです」と感謝した。

映画出演は日向坂46で初。昨年6月にはグループ初となるファッション誌の専属モデルにも就任していた。3作連続センター起用も含めて、大きな期待を寄せられている。「グループとして初めてのことをいろいろ経験させてもらっているので、責任はだいぶ、感じています」と表情を引き締める。

 
 

「もちろん自分の顔もたくさん広めていきたいですが、それよりも、グループをもっともっと知っていただきたいという気持ちが大きいです。1人しかいない現場でも日向坂を背負いながら、全力でいきます」

最近は、メンバー間の絆の強まりを感じるという。「加入した時よりも、断然、絆があります。私も人見知りなので最初は誰とも話せなかったんですけど、最近は同期の2期生や3期生だけでなく、1期生さんとも話せるようになりました。みんなの距離感がどんどん近くなっています」と笑顔を見せた。

日向坂46は、今年2月にけやき坂46(ひらがなけやき)から改名したばかり。「まだまだ知名度も低いですし、デビュー1年目。もっともっと世間の皆さんに、和気あいあいとした日向坂46の楽しい雰囲気を知ってもらいたいです」。

センターとしての自覚も十分だ。「私は変に背伸びしちゃうと失敗するタイプなので、1歩1歩着実に。でも小股じゃなくて、大股でどんどん進んでいきたいです!」と意気込んだ。【横山慧】

◆小坂菜緒(こさか・なお)2002年(平14)9月7日、大阪生まれ。17年8月にけやき坂46に2期生として加入。愛称「なお」「こさかな」。坂道シリーズの現センターでは最年少。中学時代はバレー部。161センチ。血液型O。