乃木坂46久保史緒里(19)が、明日27日の最新シングル「僕は僕を好きになる」で初めてフロントに立ちます。不安でネガティブになることもありますが、先輩たちの優しい言葉を自信に変え、熱く重い乃木坂愛を胸に突き進みます。過去や未来にはとらわれない。2021年のテーマは「今を生きる」です。

「僕は僕を好きになる」で初めてフロントに立つ久保史緒里(撮影・野上伸悟)
「僕は僕を好きになる」で初めてフロントに立つ久保史緒里(撮影・野上伸悟)

「僕は-」は、グループにとって10カ月ぶり、昨年10月に白石麻衣(28)が卒業して初のシングルとなる。「すごい大事なシングルだと思います」と真っすぐ前を見る。同期の3期生、山下美月(21)と梅澤美波(22)とともに最前列に立つ。「2人とも個人の仕事ですごく活躍していて、それは自分に足りない部分なので。不安というか、焦りはあります」と吐露した。

それでも、隣に立つ1期生、齋藤飛鳥(22)から「今回、久保先生が隣だから、自由に踊らせてもらってるよ。どちらかというと、ダンスの系統が似ていると思うから」と言われ、支えられたという。「2017年のツアーで飛鳥さんのダンスをすてきだなと思ってから、ずっと見てきたので。すごく自信になりました」と喜んだ。

初のフロントポジションも、先輩から祝福された。「(卒業した中田)花奈さんが『おめでとう。頑張ってる子が前に来てくれてうれしい』って言ってくれました」と感謝した。「僕は-」初披露後には、たまたま会う機会があった白石からも「歌、すごいね、すごいよ!」と直接声を掛けられたという。「今の私は、全部先輩の言葉で出来ているので。先輩の言葉で自信がつくんですよ。一語一句覚えてます」と笑った。

笑顔でポーズをとる乃木坂46の久保史緒里(撮影・野上伸悟)
笑顔でポーズをとる乃木坂46の久保史緒里(撮影・野上伸悟)

「僕は-」は、明るい爽やかなメロディーの、乃木坂46らしいメッセージソングだ。「普段生活していて、わざと目をつぶって逃げている部分を、歌詞にしていただいています。自分のことを好きになる第1歩になる、希望の歌だと思います」と説明した。

「前は自分のことを好きじゃなかったんですけど、今は嫌いではないです。だって、先輩方はじめ、大好きな皆さんが『好き』って言ってくれるから。自分の好きな人が好きな人を、嫌いになるわけないじゃないですか!」

2月23日には、デビュー9周年のバースデーライブを開催する。毎年恒例のライブだが、今年はコロナ禍のため初の無観客配信形式となる。「開催できるだけでもありがたいです。寂しい部分ももちろんありますけど、バースデーライブは永遠に続いてほしいですし、価値や文化を途絶えさせるわけにはいかないので、変わらず全力でやるだけです!」と誓った。

乃木坂46の久保史緒里(撮影・野上伸悟)
乃木坂46の久保史緒里(撮影・野上伸悟)

16年9月加入の3期生は、グループの中でも「若手」として見られる期間が長かったが、世代交代が進み、中心的役割を担うことも増えてきた。「3期生は『未来』という表現をされることが多くて、すごくありがたいことなんですけど、個人的には、先ばっかり気にして、見失っていた部分がありました。『今』がおざなりになっていたんです」と明かした。

「未来を気にしたり、過去を気にしたりするんじゃなくて、今を生きていきたいです。今しかない瞬間を大事にして、今年は『今』をキーワードに活動していきたいです」

過去と未来の呪縛から解き放たれ、真面目な19歳が今、輝く。【取材・構成=横山慧】

◆久保史緒里(くぼ・しおり)2001年(平13)7月14日、宮城県生まれ。小3から中3まで東北楽天ゴールデンイーグルスのチアガール。ファッション誌「Seventeen」専属モデル。159センチ。血液型O。