まだ見ぬ景色を、先頭で見る時が来た。日向坂46藤嶌果歩(19)が17枚目シングル「Kind of love」で初めて単独センターを務める。持ち前の笑顔を輝かせ、アイドル4年目を迎えての大役。新たな役割も実感し、プレッシャーに立ち向かい日々成長を続ける“かほりん”から目が離せない。【寺本吏輝】
★初単独センター
2日で約7万人が熱狂の渦に包まれた「7回目のひな誕祭」最終日のダブルアンコールでセンターを務めることが発表されると、とてつもない大歓声が上がった。光輝くスタンドを見渡す視界は完全にクリア。「不安もあったけど、今作は私がグループを引っ張っていくんだという意識がより強くなった瞬間でした」と振り返った。「今思い返しても、あれは夢だったんじゃないかと思うくらい、想像もしていなかった景色でした」と驚きとともに鮮明に記憶している。
センターを伝えられてからの期間、「ポジティブになれたりネガティブになったり、毎週気持ちが変化しています」と心境も明かした。楽曲披露へのプレッシャーもあるが「まだまだ子供の部分がある」と精神面に課題を感じたという。「センターに立つ人は自分の芯があって、自立しているイメージ。私はまだ自立しようとすると、孤独になってしまうのではないかと思ってしまって」。経験したことのない悩みに直面した。
★新たな魅力予感
一方、「どんな時でも全部笑顔で乗り越えたい、グループを照らすセンターになりたいと強く思っています」との言葉には力強さが宿った。責任感を持ってセンターに向き合い、変化を追い求めるからこそ出現した壁に「これまでとは違った悩みに対して悩めているのは幸せなことなので、成長につなげていきたい。こうやって考えられる時間もきっと必要です」と前向きに歩み続ける。
「Kind of love」は揺れる心で相手を思うラブソング。「初めて聴いた時に『情熱の赤』のような曲が来たと思いました」と目を輝かせた。「でも、私は赤よりも『濃いピンク』をイメージしました。日向坂46は元気な印象だと思いますが、今回は大人の女性の魅力を大切にパフォーマンスしています。表現の幅を広げるすごく良いチャンスだと思って、この曲で私の新しい色を出したいです」と新たな魅力を予感させた。楽曲には「君をもっと知りたい」というせりふもある。「せりふパートは今までの楽曲のほとんどを小坂菜緒さんが務めていらっしゃるので驚きました。思いの込め方はこだわったので、皆さんをドキッとさせたいです」といたずらっぽく笑った。
センターが決まった後のブログには「ヒロインの横で輝くタイプでいよう、それが私らしいかなってけじめを付けていたところがありました」という言葉もあった。時に悩むこともあるアイドル人生。「活動する中で周りを見て行動することもあって、自分がより輝けるアイドルになるには人とは違う個性を出した方が良いと思って次第に気持ちが変化していました」と話した。
★変化を見せる
今では「自分のポテンシャルを信じて真ん中に立ちたい」と口にする。変化の過程で、もしかするとほんの少し遠回りをしたかもしれない。それでも自らの手でセンターの座をつかんでみせた。「ファンの方の中には初期の頃の印象と違うなって思う方もいるかもしれないですが、今年20歳を迎える中で、成長していくを応援していただけるのはすごくうれしいです。なので、目に見えて輝いている姿を見せたいです」と強い思いを言葉にした。
MV撮影の前日は緊張で眠れず、今後の活動もその度に緊張する予感がするというが「目の前に壁が現れたらその都度倒していきます! 17枚目シングルがキラキラしたかけがえのない思い出になるように笑顔で走り抜きます」と力強く宣言。何枚も壁を打ち破った先に、何倍もキラキラした“かほりん”が降臨する。
◆藤嶌果歩(ふじしま・かほ)2006年(平18)8月7日、北海道生まれ。22年9月加入の四期生。愛称「かほりん」。特技は書道。160.4センチ。血液型不明。








