演歌歌手丘みどり(32)が27日、新潟・佐渡市の金井能楽堂で新曲「佐渡の夕笛」のヒット感謝イベントを行った。北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさんの夫チャールズ・ジェンキンス氏を始め、地元の300人を前に新曲を含む8曲を披露した。ご当地ソングだけに「佐渡の皆さんに自分の曲と思ってもらえるくらい、かわいがってもらいたい」と呼び掛けた。

 デビューから12年。夢はNHK紅白歌合戦初出場。2月発売の新曲は既に出荷5・5万枚と好調で、悲願達成に向けて今年を勝負の年と位置付けている。今日28日から「感謝盤」も発売して勝負をかける。ファンから「頑張って紅白に出よう」と声を掛けられるようになったといい「一緒に夢をかなえられたら」。

 吉兆もあった。この日の朝食時、天然記念物でもある野生のトキを目撃した。イベント前には「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として世界遺産登録を目指す佐渡金銀山遺跡を訪問。「神秘的で独特の空気感がありますね」とパワーももらった。05年のデビュー曲「おけさ渡り鳥」も佐渡が舞台で縁がある。「紅白に出て、中継で『佐渡の皆さん元気ですか』と呼びかけたい」と笑顔を見せた。【大友陽平】