瑛太(34)主演のTBS系ドラマ「ハロー張りネズミ」(14日スタート、金曜午後10時)特別試写会と舞台あいさつが10日、東京キネマ倶楽部で行われた。

 瑛太は、演出と脚本担当の大根仁監督の指示で、ビルの9階からぶら下がったと明かした。「9階にぶら下がってくれと言われ、ぶら下がったり…(9階から)飛ぶところはグリーンバックで撮っているのに、何でグリーンバックじゃないかと。いい作品にするために前向きに取り組んでいます。ジャッキーチェンばりですね」と苦笑いした。

 瑛太と13年のドラマ「まほろ駅前番外地」でタッグを組み、11年の映画「モテキ」などで知られる大根監督は「変にCGでやるより、お金かからないし、リアルに撮ることが出来る」と聞き、笑った。

 瑛太は、東京・板橋区の「あかつき探偵事務所」の探偵“ハリネズミ”こと七瀬五郎を演じる。相棒の“グレ”こと小暮久作を演じるV6森田剛(38)との関係性は撮影中に深まったという。「何でも話せる仲になった。物足りない時期も長かったんですけど、そっと話しかけて…内面、生活感、全部聴き出してやろうと。これがうれしくて、うれしくて…幸せなんですよ」と笑みを浮かべた。

 一方、森田は「絶対、誰にも言えないことを話せるんですよね。全部、秘密を知ってもらってるくらい話せる。一緒に住めと言われれば住める独特な感じ。年上だからコミュニケーションを撮ればいいけど出来ないから反省します」と瑛太との仲の良さを強調した。

 「ハロー張りネズミ」は、「島耕作シリーズ」で知られる漫画家・弘兼憲史氏原作で、80~89年まで「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載された同名漫画を実写化した。誰も引き受けたがらない案件ほどやりたがる探偵たちの姿を描く。30年前の原作のため、当時なかったインターネットやスマートフォンなど含め、現代に合わせて設定を変えた部分もあるが、原作が発表された当時の空気感も大切にしたという。

 瑛太は「ここ最近のドラマの中では1番、ナウいドラマ…言ってること、矛盾してますけど音楽も格好いい」と、原作発表当時の言葉も使いつつ、独特の表現でドラマをアピール。最後には「全国の皆さん、見てください!!」と言い、第1話でも見せた全力の土下座をサプライズで披露した。

 この日の舞台あいさつには深田恭子(34)、山口智子(52)、韓哲プロデューサーが登壇した。【村上幸将】