三代目J Soul Brothers岩田剛典(28)が、映画「去年の冬、きみと別れ」(来春公開、滝本智行監督)で主演を務めることが7月31日、分かった。岩田にとって映画主演3作目にして初めての単独主演で、初の本格サスペンス映画に挑戦する。

 原作は、芥川賞作家の中村文則氏が13年に発売したサスペンス小説。予断を許さない展開と、随所に仕掛けられた衝撃的なトリックが話題になり「2014年本屋大賞」にもノミネートされた。岩田は、盲目の美女が巻き込まれた謎の焼死事件の真相を追う新進気鋭のルポライター・耶雲(やくも)恭介役を演じる。

 これまで映画作品では「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」(16年)「パーフェクトワールド」(来年公開)でダブル主演を務めてきたが、いずれも恋愛映画だった。7月から撮影に入っている岩田は「きっと見たことのない俳優としての新たな姿を見せられると感じています。自分にとって挑戦でもある難しい役柄ですが、猛暑の暑さに負けないくらい熱く、燃えていきたいと思います」と意気込んでいる。

 岩田のほか、耶雲の婚約者役に山本美月(26)、週刊誌編集者役に北村一輝(48)、事件の被告であるフォトグラファー役に斎藤工(35)、その姉役に浅見れいな(34)の出演も決定。中村氏も「映像化不可能と言われていたミステリーですが、脚本を読んだ時に『この手があったか!』と感心してしまいました」とコメントしている。