長沢まさみ(30)が27日、都内で主演映画「嘘を愛する女」(中江和仁監督、来年1月20日公開)の完成披露舞台あいさつに高橋一生(36)らと出席した。2人は04年の大ヒット映画「世界の中心で、愛をさけぶ」以来の映画共演。黒のワンピース姿の長沢は、グレーのスーツ姿の高橋と手をつないで登壇した。大ブレーク中の高橋の女性ファンから「いいなぁ」とうらやむ声が上がっていた。

 2人は「嘘を愛する女」で、同居して5年のキャリアウーマンと、正体を偽る研究医というカップルを演じた。「世界の-」では、長沢が演じた女子高生のヒロインの恋人の親友役が高橋だった。長沢はこの日、「今回は距離感が近い分、緊張しましたね」と言うと、高橋は「照れちゃったけど、本番はしっかりやりました」と応じた。その言葉通り、長沢の口の中に、高橋が手を入れる場面などがあり、長沢は「遠慮がないところが勉強になりました」と苦笑い。高橋も「思い切りましたよ。ガッと」と撮影を振り返って笑った。「世界の-」では共演が数場面しかなく、互いに人見知りもあって、撮影現場では数回しか話さなかった。

 長沢は同映画をきっかけに大ブレーク。その後、女優として成長を続け、第一線を走り続けている。一方の高橋は、脇役として多くの作品に出演を続け、今年1月のTBS系ドラマ「カルテット」やNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の小野但馬守政次役などでスター俳優の仲間入りを果たした。歩んできた道のりが違う2人が、14年の時を経て共演を実現させた。高橋は「これだけの方の前で映画を披露できて心からうれしい」と感慨深げに見渡した。この日は川栄李奈(22)DAIGO(39)吉田鋼太郎(58)も登壇した。【森本隆】

 ◆映画「嘘を愛する女」 キャリアウーマンの由加利(長沢)は同棲して5年になる恋人の研究医桔平(高橋)が、くも膜下出血で倒れたと知らされる。その後、桔平の運転免許証や医師免許は全て偽造と判明、ショックを受けつつも、正体を探ろうと私立探偵の海原(吉田鋼太郎)キム(DAIGO)の力を借りる。そんな中、桔平を「先生」と呼ぶ謎の女子大生心葉(川栄李奈)が現れる。