茨城ゴールデンゴールズ(GG)の監督兼選手の片岡安祐美(31)と元DeNA投手でラーメン店店主の小林公太氏(26)が1日、茨城・稲敷市役所で婚姻届を提出した。午前9時に2人で市役所を訪れて、受理された。

 都内で取材に応じた片岡は「不備がないかハラハラしました。『受理しました』と聞いて、ホッとしました」と笑顔を見せた。

 GG前監督の萩本欽一(76)には先月29日に事務所を訪れて、婚姻届の証人の署名をもらった。「彼(小林氏)を初めて紹介したんですが『いい顔をしてる。二枚目だけどチャランポランさがない。いい男捕まえたな、安祐美』って言ってくれた」。小林氏が「野球で、うまくいかなかった」と話すと、萩本は「もっと早くGGに来てくれたら、俺が有名選手にしてやったのに(笑い)。でも彼は45歳で大成するよ」と予言したという。

 証人の署名は、当日に頼んだ。「事前に言うと嫌がると思ったんで(笑い)。『俺、書いたことないよ。初めてだよ』って言いながら書いてくれました」。萩本からは「将来のビジョンについて2人で話さない方がいい。違ってくるとけんかのもとになる」とアドバイスをもらった。

 2年半の交際をへてゴールインとなった。片岡が今年8月に出演した日本テレビ系「24時間テレビ」で、小林氏に公開プロポーズされて感涙し、受け入れた。結納は、先月中旬に片岡の故郷の熊本で済ませた。「年内に結婚することを決めて、段取りをこなすうち、今日が大安で日柄がいいので選びました。挙式は1年後の12月1日も大安なのでそこがいいかな。結婚式はユニホーム姿でなく、女らしいウエディングドレスを着たい」と話した。婚約指輪は受け取ったが、結婚指輪は贈られていない。公開プロポーズ後、特に求婚の言葉はなかったといい、「2週間くらい前に『結婚してくれませんか』って言われました」と笑った。

 結納前日、片岡の父親と小林氏が片岡の母校でキャッチボールをした。「わが家の儀式です。妹が結婚する時も、そうでした。私は現場に立ち会わず、2人だけで男同士の会話をしたそうです」。

 交際を決めた2年半前、小林氏はオーストラリアに語学留学中だった。片岡は「『責任は取れないけど、結婚を前提に付き合ってください』と言われた。最初の6カ月は遠距離から始まって、ここまでたどり着くと思わなかった。私は物事を真っすぐに見てしまいがちだったので、彼が視野を広げてくれた。『もっと楽に考えていいよ』と。尊敬しています。クシャッとした笑顔が好き。元気いっぱい、愛いっぱいの家庭を築けたら」と話した。

 仕事は、片岡姓のままで続ける。「小林安祐美と言われても、ピンと来ない。病院にいて呼ばれても気が付かないかも」。

 料理は「やりますよ。おいしい、まずいをはっきりと言ってくれます。得意なのはチーズインハンバーグ。下ごねで、作っています。最初は失敗が多かったけど、今はおいしいと言ってくれます」とのろけた。

 昨年11月28日に都内に開店した小林氏のラーメン店は1周年を迎えた。片岡は「記念メニューの新辛(しんしん)麺は汁なしで、おいしい。ぜひどうぞ」。オープン当初はメガネ、帽子、マスクで顔を隠して、スタッフとして皿洗いを手伝ったが、今後は店には立たない。GG監督業と妻に専念します。「食べには行きますが、看板娘は彼のお母さんですから(笑い)。お互いの仕事を頑張りたい」と話した。

 子供は「多い方がいい」という片岡だが「野球は強制しない」という。「授かり物ですからね。それにより野球嫌いにならないようにして、何でもいいからスポーツをやってくれれば」と話した。