吉岡里帆(24)が13日、都内のTBSで行われた同系ドラマ「きみが心に棲みついた」(16日スタート、火曜午後10時)制作発表で、2日後の15日に迎える25歳の誕生日を前に、サプライズでバースデーケーキを贈られた。

 ケーキは、吉岡が真っ赤なフードをかぶったドラマのビジュアルが元になっている。会場で1人だけ、知らされていなかった吉岡は「ビックリしました。こんなにたくさんの方に来ていただいて…生まれてから、こんなにたくさんの方にお祝いしてもらえたのは初めてです。心からありがとうございます」と感激した。帰り際には取材陣に対して、あらためて「ありがとうございます。頑張ります」と言い、両手でガッツポーズを作り、頭を繰り返し下げて感謝した。

 吉岡はこの日、連続ドラマ初主演作の緊張からか「出発する前、緊張しすぎておなかが痛かった。思い入れのある作品です」と苦笑した。会見では、三角関係を演じる桐谷健太(37)、向井理(35)ら共演者に対して「こんなに優しい皆さんとだけ仕事して良いのかと思う」、「冗談抜きで、優しいんですよ!! 役として存在できるように手を差し伸べてもらっています」、「この作品をやる時、やりきれるのだろうか…このシーン、どうするんだろうと思った。これだけの人に助けてもらっているんだと、主演して初めて分かります」などと感謝の言葉を繰り返し、口にした。

 その中で「あたたたた…あたたたた…温かく、幸せ」などと、緊張から時折、かむ場面も見られた。そうした際には、共演陣が吉岡に温かい声をかける場面もしばしば見られ、撮影現場での俳優陣の温かい関係性が垣間見られた。

 吉岡は会見の中で、共演のムロツヨシ(41)との不思議な縁を明かした。ムロは、吉岡が初めてヒロインを演じた15年の映画「明鳥」でも共演しており、吉岡は「私の分岐点にムロさんが立っている」と感慨深げに語った。

 同年の映画「幕が上がる」では、セリフが1つしかなく存在感も個性も出せず「どうしたらいいんでしょう?」と、ムロに相談したといい、その時「現場で出来ることを考えて…まだまだ出来ることがたくさんある」と言われたという。「スイッチが入って…今もやっていて。すごく感謝している。メチャクチャ運命感じています」と感謝した。「きみが心に棲みついた」の顔合わせの時も「伸び伸び出来るよう、全力でサポートする」と言われたといい「涙が出そうになった」と振り返り、ムロの方を見詰めてほほ笑んだ。

 「きみが心に棲みついた」は、漫画誌「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中の天堂きりん氏の「きみが心に棲みついた」「きみが心に棲みついたS」が原作。自己評価が極めて低いため、他人の前で挙動不審になってしまう主人公・小川今日子(通称キョドコ)が漫画編集者・吉崎幸次郎(桐谷)と大学時代の先輩・星名漣(向井)という対照的な魅力を持つ男性の間で揺れ動く様を描く。

 この日の会見には石橋杏奈(25)、中村アン(30)、鈴木紗理奈(40)、瀬戸朝香(41)も出席した。

 またE-girlsの新曲「Pain,pain」が主題歌に決まった。【村上幸将】